手足口病とは
手足口病とは、子供が罹り易い夏風邪です。
幼児のママさんなら夏になると耳にする
ヘルパンギーナ、プール熱と並ぶ特徴のある夏風邪です。
主な症状は、発熱と発疹ですね。
5月から8月に多く発症する夏風邪の一種で、
コクサッキーウイルスA16などのウイルスで感染します。
お子さんが、急な発熱と発疹、喉の痛みを訴えたら、
手足口病を疑ってみて下さい。
次項で、もう少し詳しく紹介しますので、
お子さんの夏風邪治療にお役立て下さい。
手足口病の症状と感染経路
主な症状は、下記の3つです。
①発熱が1-2日程、みられます。
38度以上の高熱になることもあります。
②咽頭痛があります。
③手掌や足底、膝裏、口の周りなどに痛みを伴う水疱発疹が見られるようになります。
口内にも水疱ができます。
発疹は3-5日程で消えていきます。
この3つの症状が顕著ならば、まず手足口病です。
次に感染経路について紹介します。
①感染者の咳、くしゃみの唾などの飛沫感染
②回復期にも数週間は便にウイルスがまじり、
そのウイルスが種々の経路で口に入って感染
患者の発疹に触れての感染は無いようです。
潜伏期間は3-6日程度です。
こうしたことから、発症したお友達が近くにいれば、
まず同じ病気に感染したと判断出来ますね。
手足口病の経過と看病
この夏風邪の経過は上記の症状で書いた通り、
先ず発熱が1-2日、その後、喉の痛みと発疹が3-5日、
およそ一週間程で自然治癒します。
ウイルス性の風邪なので、特効薬はなく、
ただただ対処療法となります。
夏風邪と割り切って自然と治るのを待つことも
できますが、目立った発疹が現れますから、
皆さん病院に連れて行くことと思います。
高熱なら解熱剤を、発疹には抗ヒスタミン剤を貰い、
数日間服用することになります。
口内炎の様になり痛みますので、水分や食事が取りにくくなります。
口中にしみますので、成るべく刺激のないモノで水分補給、栄養補給します。
痛くて固形物が摂りにくいようでしたら、
おかゆ、うどん、豆腐と言った柔らかい食事、
プリン、アイス、ゼリーなど柔らかいおやつが
食べやすいので良さそうです。
うちの子の小さなときは、もっぱらポカリスエットと
ウイダーインゼリーで凌ぎました。
兎に角、脱水症状に注意し、水分補給だけは十分気をつけましょう。
手足口病から回復して
さて、数日すると水疱状の発疹が残っていても、元気になってきます。
保育園への登園も可能ですが、発疹が2つの点でネックになります。
①見た目に病気と分かるので他の保護者が気にかける。
②水泡が破れるとそこから雑菌に感染しやすい。
このような点で、発疹が治まるまで一週間ほどお休みするお子さんが多いようです。
他のお子さんへの感染にも注意が必要です。
1週間程で症状は治まりますが、その後も4週間は、
大便にウイルスが混じるようです。
小児のオムツ替えの後、幼児のトイレ後は、
よく手を洗い、タオルの共用は避ける必要があります。
お友達や兄弟への感染にご注意ください。
手足口病は、発疹の為、見た目には大変そうですが、
比較的軽い風邪で直ぐに回復します。
あまり神経質にならず、対応されてくださいね。