脳卒中には、脳血管が詰まる脳梗塞と、
脳血管から出血する脳出血の2つの病態が
あることは、既に別記事で紹介しました。

今回は、脳出血について詳しく紹介します。

それでは、始めましょう。

脳出血とは

脳出血は、出血部位で大きく2分され、
脳内出血」と「くも膜下出血」とで、
様相を異にしています。

話を進める前に下記の図をみて下さい。
頭蓋内

頭の中は、この図のようになっていて、
頭蓋骨、硬膜、くも膜、軟膜と覆われて、
くも膜と軟膜の間に「クモ膜下腔」という
隙間があり、脳脊髄液で満ちてています。

軟膜の内側には、脳が収まっています。

脳表面には血管が走っていますが、一部は
脳内に入り込み、栄養を送っています。

脳内には、全ての場所に痛みを感じる
神経があるわけでは、ありません。

それ故に、局所的であれば、
ダメージを受けても、
気が付かない事が、あります。

こうした構造を前提に、説明しますね。

脳出血

脳内の血管が破れて、出血すること。

本来、隙間のない場所に、
流出した血液が貯まるので、
周辺の脳組織を圧迫します。

圧迫された脳組織がダメージを受け、
頭痛や、各種障害が発生します。

その時の、部位と範囲により、
意識障害・運動麻痺・感覚障害
症状が異なって、現われます。

状況によっては、全く痛みもなく、
顕著な症状も現れない事もあります。

くも膜下出血

脳血管が破れ、出血を起こすのは、
脳内出血と同じですが、流れ出た血液が、
くも膜下腔に貯まるところが違います。

元々脳脊髄液で満たされているところに、
血液が流れ込みますから、内圧が上がり
激しい頭痛を引き起こします。

その代わり、脳内出血のように、
脳の特定部位を、傷めたりしませんから、
意識障害や運動麻痺などは、起きません。

くも膜下出血の原因は、色々有りますが、
脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)
破裂によることが、最も多いようです。

 
この図で、イメージしやすいと思います。
脳出血とくも膜下出血

即時治療の必要性

脳出血は、一刻も早い処置が必要です。

命の危機であることは、勿論ですが、
命が助かった場合は、後遺症が心配です。

脳疾患の、最も厄介なところは、
大多数の患者に、後遺症が残ることです。

一刻も早く処置する事で、
ダメージを、できる限り防ぎ、
後遺症を、最小限にしたいものですね。

その為にも、素早い判断での、
病院の受診救急車の要請が、
とても重要と考えられますね。

脳出血の特徴を把握して、
素早い判断に役立てましょう。

先ず、前兆を見逃さないようにします!

でも脳梗塞と違い、脳出血には、
前兆が殆んど無いと、云わています。

しかし、脳ドックなどでMRA検査をすると、
極軽度の脳梗塞や脳出血の痕跡がある人が
少なくないそうです。

つまり、脳卒中になる人は、
致命的な大きな発作が、起きる前に、
一時的で小規模な病変を、起こしている!

このように、考えられますね。

 
小さな前兆を、見逃さないことが、
とても大切なのです。

 
その上で、
脳出血の症状を、覚えておきましょう

この症状には、要注意です!

・初めて経験するような激しい頭痛!
・突然の吐き気や突然の嘔吐!
・激しいめまい!
・意識障害!

即刻、救急車を呼びましょう!
一刻も早い、治療が必要となります。

救急車

緊急対応の重要性に触れましたが、
もっと重要なのは、
未然に発症を、防ぐことです。

次回は、脳卒中の原因と予防法を、
紹介していきますね。

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