子供の喘息は治ります

それでは、「小児喘息の原因 ダニを退治しよう」で
喘息の原因とアレルゲン除去法をを紹介した次は、
小児喘息の治療方法を見ていきましょう。

小さなうちに発症する小児喘息ですが、
7割のお子さんは中学卒業までに治ります
残念ながら3割のお子さんは、
成人まで持ち越す事になります。

そうならないように、アレルゲンを排除し生活環境を整え、
喘息を上手く管理できれば早めに治ります。
では管理の方法を見ていきましょう

管理のメインは、発作の予防になります。

長期管理薬

喘息の発作を予防する薬は「長期管理薬」と云います。

長期管理薬には、抗アレルギー薬、吸入ステロイド薬、
徐放性テオフィリン薬、ベータ2刺激薬
の4種類があります。

それぞれの機能は、次のとおりです。

吸入ステロイド:炎症を抑える
抗アレルギー薬:アレルギー反応や炎症を抑える
テオフィリン薬:気管支を広げる
ベータ2刺激薬:気管支を広げる

吸入ステロイドが安心な理由

吸入イメージ

なお、吸入ステロイドは最も一般的な長期管理薬ですが、
ステロイドと聞いて、抵抗感を持つ人が多いので
少しだけ説明しておきます。

ステロイドは、副作用や止めた時の反動が大きいことで
恐ろしい薬といった刷り込みが広まっています。

しかし、この吸入ステロイドは、長期に渡り
安全に使う為の薬で、そうした危険は一切ありません。

危険なステロイドは主に経口薬のステロイドで、
吸入ステロイドは、経口薬の千分の1から1万分の1
成分量しかステロイドを使っていません。

直接、吸入で働かせたい気管支に届けるので、
超微量で良いのです。

同じ効果を期待して経口薬で服すようすると、
ステロイド容量1千倍で服用し、消化管で吸収し、
それが全身の血管を回った後に一部が気管支に
達して働くのです。
そして、千倍のステロイドは、その日のうちには
全てを肝臓で分解出来ず、体内に滞留します。

そして服用する毎に、服用して分解しきれなかった分が
蓄積されていくのです。
だから長期間服用すると怖いことに成るのです。

それに比べ吸入ステロイドは、1千分の1が容量で
呼気中に取り込まれ、気管支に届くのが2~5割で
体内に取り込まれるのが2千分の1の量です。
(2~5割の違いは吸入形式によります。)

この少量のステロイドは、その日の内に99%肝臓で
分解されるので、残りません。

それ故、長期に使っても問題ないのです。

これで安心して吸入ステロイドを利用できますね。

長期戦で完治を目指す

長期管理薬で発作が減れば、
3カ月単位程度のスパンで経過を観察し、
徐々に薬を減らしていきます

経過の観察には、ピークフロー検査
呼気NO検査等を利用します。

ピークフロー検査は、力いっぱい吹き出して、
その時の呼気の勢いを計るものです。
呼気NO検査は、一定量の呼気に一酸化窒素が
どれだけ含まれているかを測る
ものです。

気管支の機能の回復状況を計るものです。

こうして、気管支の炎症を抑ることにより、
発作を抑え、発作に因る悪化を抑えることで、
徐々に機能回復していき、治していきます。

成人の喘息では、これでは完治迄至らないのですが、
お子さんの場合、成長期でもあり、肺組織の細胞も
頻繁に生まれ変わる時期ですので、
完治するものと考えられます。

喘息が治ったのかの判断には「年単位」の
経過観察が必要です
ので、気長に構え、
自分の判断で勝手に薬を止めない事が大切です。

アレルゲンの徹底除去と、長期管理薬の適正利用で
アレルギーマーチから確実に離脱してくださいね。

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