大人の水疱瘡

原因はウイルス

水疱瘡は、「水痘-帯状疱疹ウイルス」という
ヘルペスウイルスが原因で発症します。

接触感染飛沫感染空気感染で感染し、
非常に感染力が強く、発症者と一時間程同室すれば
大半の人が感染するほどです。スゴイですね!

水疱瘡は、一度かかると終生免疫が出来て、
二度とかからない病気ですので、
殆んどの人が子供の頃に経験します。

大人になって発症する人は少なく、
「子供の病気」と思われがちです。

しかし、運良く大人になるまで感染しなかったり、
予防接種を受けて感染せずに過ごしてきたりして、
大人になってから水疱瘡にかかる人もいます。

今、予防接種をした人が大人になって水疱瘡にかかると
書きましたが、疑問に思った方が多いと思います。

予防接種をすれば終生大丈夫と皆さん思っていますね。
しかし、最近、抗体の効果は20数年で薄れる場合が
あることが分かって来ました。

ですから過去に予防接種を受けたにも関わらず、
大人になってから水疱瘡にかかる人がいるのです。

それではこのあと、大人になってから
病気を経験する人達のことを見ていきましょう。

要注意な大人の症状

一般的に子供の病気と認識されていますが、
発症は子供に限ったことではありませんよね。

子供時代に罹患経験が無い人が、
大人になって罹患することは確かにあって、
年齢と共に重症化する傾向が見られます。

大人の重症化による入院患者数は子供の1.5倍で、
発症数が圧倒的に少ないにも関わらず、
1.5倍とは重症化する割合が高いことが分ります。

子供の発症に比べ、発疹の発生がひどかったり、
口腔内に発疹ができて食事に支障が出たり、
更には上気道にできた発疹が呼吸困難に繋がるなど
入院を余儀なくされる状態になるようです。

人により重篤な症状

このように重症化する可能性の高い大人の中でも
水疱瘡の感染に特に注意が必要な人がいます。

免疫不全の人」と「妊婦さんです。

免疫疾患や抗癌剤、免疫抑制剤で治療中の患者は
脳炎や、肝臓、腎臓機能が働かなくなるなど
さらに重症化の心配があります。

妊婦さんは、妊娠20週までの初期に罹患すると
2-4%の胎児に障害が出る可能性があるようです。

また妊娠全期間で早産の危険もあります。

更に、出産前後に母体に発疹が出ると、
周産期水痘(しゅうさんきすいとう)となり、
新生児の死亡率が非常に高まります。

大人にこそお勧めの予防接種

予防接種
水疱瘡罹患経験の無い人が、
保育・教育関係、医療関係に勤め始める際は、
予防接種を受ける事をお薦めします。

水疱瘡の子供に接する確率が高いですからね。

あと、罹患歴の有無に関わらず、
過去に出来た水疱瘡に対する免疫は20数年で
弱まる
ことがあるようなので、
20年毎の予防接種をお薦めします。

前述のとおり、妊娠時期の水疱瘡罹患には、
胎児や新生児に重大なリスクが有ります。

このことを考えるならば、
結婚前に予防接種というのも、ぜひお勧めです。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)予防に

水疱瘡のウイルスは、治った後も神経節に潜み、
帯状疱疹(たいじょうほうしん)の発症を招きます。

実際には免疫が絶えず監視して抑制しているので、
潜んだウイルスはおとなしくしています。

加齢やストレス、病気で免疫力が低下すると、
抑え付けられていたウイルスが暴れだして、
帯状疱疹を発症するのです。

この帯状疱疹の予防にも
水疱瘡の予防接種が、効果を発揮
します。

ですから、水疱瘡の罹患の有無に関わらず、
予防接種は効果を期待できる予防策なのです。

尚、ご家族が帯状疱疹に罹った場合
水疱からでたウイルスで接触感染して水疱瘡に
なりますので、注意が必要です。

帯状疱疹に関しては、
別記事に詳しく紹介してあります。
==>[帯状疱疹の症状と原因~うつる病気?]

皮内テストも有効

皮内テスト
ここまで予防注射が有効!と何度も書きましたが、
水疱瘡に対する免疫がどの程度あるかを知った上で、
必要なら接種を受けたい
と云う人も居ますね。

そう、ツベルクリン反応とBCGのような形式です。

正にそういった免疫テストが有ります。

皮内注射をして、24時間後の発赤の直径が
1cm以上なら十分な免疫力があり
1cm未満なら免疫が無いか弱いと云うテストです。

1cm未満なら予防接種をお勧めします。

この検査の費用は3千円程度だそうです。

普通、大人は予防接種などと考えませんか、
これを機会に検討されてはいかがでしょうか?

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